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越境ラボ12弾『からだを通じて社会を感じなおす』

【身体と社会、その見えない「つながり」を体験してきました!】

みなさん、こんにちは!SUSANOOチームの中澤です。

11/11(土)に、SUSANOOプロジェクトを構成するプログラムの一つ、越境ラボが開催されました!

登壇者として、一般社団法人マツリズムの大原学さん、NPO法人Judo3.0の酒井重義さん、一般社団法人Mealinkの望月裕佳さん、そして次世代はりきゅうレボリューションズの伊藤由希子さんと白石哲也さんにご一緒いただき、とても個性豊かな場となりました!

今回のテーマは、「身体性」。

でも、一度聞いただけでは、なかなかそれはどういうテーマなのか想像がつきにくいのではないかと思います。

例えば、なにかストレスが溜まったとき、思い切り身体を動かしたらとてもすっきりした気分になりませんでしたか?誰か大切な人のために食事を作るときは、幸せな気持ちになりませんか?国や言葉が異なる人とサッカーなどをするとき、一緒に同じボールを蹴っていくうちに、言葉だけではない人とのつながりを感じたことはありませんか?

身体には、ただ体機能としての役目だけではない、人と人をつなぐ力があるのではないか?

身体には、科学的にはまだ説明されていない、隠れた能力が潜んでいるのではないか?

今回の場には「身体」をキーワードにした四組のSUSANOOメンバーが集い、各々が考える身体の魅力ついて、たっぷり語り合いました!

★Judo3.0 酒井重義さん

酒井さんいわく、身体を動かすことは、人がいままでの人類史の中でずっと行ってきた、いわば「本能」のようなもの。しかし近代では身体を動かさずとも食べ物や生活を保障できるようになり、めっきり身体を動かす機会が減ってしまったゆえに、その弊害として身体的疾患だけではなく、うつ病などの精神的疾患も現れるようになってしまったのではないか?と感じている。身体を動かすのは、心と体両方の「万能薬」のようなもの。心を豊かにし、一緒に行う人同士のつながりも作ってくれる。からこそ、そんな身体を動かすことの価値を、柔道という一つの体育教育のカタチで、広めていきたいとおっしゃられていました。

★マツリズム 大原学さん

大原さんいわく、お祭りで使う神輿は、とても「重い」のだそうです。どんなに持ち上げたくても、一人では持ち上げられないし、逆にどんなに人がいても「持ち上げよう」と思わない限りは持ちあがらないとのこと。「一緒に持ち上げていこう」とみんなが思うことで、神輿は持ちあがるのだそうです。お祭りでは、そこに住む人々が一緒に身体を動かし、一緒に重い神輿を担ぐ中で、お互いへの言葉では伝わらない信頼関係を構築していくのではないか?お祭りは、社会を動かす「円陣(エンジン)」なのではないか、と、いう言葉を受けて、ぜひ近所で行われるお祭りに参加したくなってきちゃいました!

★Mealink 望月裕佳さん

食事は、人の命の源なのに、なぜ人は食事をおろそかにしてしまうのか?なぜ大切なことだとわかっていても、ちゃんと食べずに不健康になってしまう人がいるのか?学生時代に望月さんが立ち上げられた団体、Mealinkでの活動と様々な研究、分析を重ねた結果、「人は人のために作られた料理は食べる」という、単純にして究極の回答にたどり着いたとのこと。シンプルゆえに、とてもまっすぐに届くそのメッセージに、食事という行為はただ栄養を体に取り込むだけではない、人と人をつなぐ大切なルーティーンなのだ、と感じました。全身からあふれる望月さんの「想い」のエネルギーは、まさにSUSANOOの掲げる「荒ぶり」を体現しているのではないかと思います!

★次世代はりきゅうレボリューションズ 白石哲也さん、伊藤由希子さん

最も私が興味深かった話は、白石さんが事業紹介ピッチで紹介した「東洋医学と西洋医学」という内容でした。西洋医学では身体を機械のように捉え、何か不具合が起こればその部分を切り取ったり付け足したりして治療する考えに対して、東洋医学では身体を様々なものが複雑に絡まり合って成り立っている存在なのだから、悪いと思う患部が必ずしも悪いわけではない、と捉えているとのこと。伊藤さんも、「鍼灸は、針を刺すことで身体の何かしらのスイッチを押している。それを上手に押してやることで、人間のもともと持っている能力を引き出してあげるお手伝いをしているんです」とおっしゃられていたのが、とても印象的でした。何かを外から入れるのではない、もともと身体が持っている力を何かのきっかけで「スイッチ」を押してあげれば、ただなおす以上の何かを得ることができるのではないか?東洋世界の奥深い真理に触れさせていただいた、と感じています!

全員の事業にかける想いを拝聴して感じたことは、四組とも「身体はただ物理的なだけではない、別の価値がある」と感じていることでした。自分の身体を動かすことで、人の身体を思いやることで、心の交流が生まれていく。その交流が、自分だけではなく周りの人たちや、ひいては社会へと影響を及ぼしていくのではないか?一見社会とあまり関係がなさそうに見える身体ですが、なにか言葉にできない見えないつながりがあるんじゃないか、と、改めて感じることができました!

実は今回のSUSANOOの越境ラボは、今までのSUSANOOが主導して開催してきたものとは異なり、SUSANOOメンバーより企画が発起されました。Judo3.0の酒井さん、マツリズムの大原さん、Mealinkの望月さんが初めに発足し、そこへはりきゅうレボリューションズのお二人が加わる形で企画は進行しました。

途中「どっちが主導すればいいのかな?」「これはこっちで進めていいのかな?」と、初めての試みで迷うことも多かった中、積極的に先陣を切って企画を主導してくださった登壇者の皆さん、本当にありがとうございました!!

SUSANOOの新しい取り組みと試みは、今後さらに加速していく予定です。この場をただ特殊なものとしていくのではなく、新しい始まりとしてとらえ、進化のための土台としていけたらと思います。

どうぞこれからも一緒に「荒ぶり」ながら、楽しんでいけたらと思います。

ありがとうございました!

――――――――

【次回予告】

11/23(木)TWDW×SUSANOO越境ラボ

『「お金を稼ぐ」の、その先へ -ソーシャル・キャリアという、働き方のパラダイムシフト-』

http://peatix.com/event/312592/

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